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【PHP】PHPカンファレンス2019に参加したので感想などを書きました

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2019/12/1に開催されたPHPカンファレンス2019に行ってきました。
2015年に開催されたもの以来の参加で、めっきりPHPを書いておらず不安だったのですが、
相変わらずとても楽しいイベントでした。

感想

個人的な衝撃としては、当時鳴り物入りで現れたPHP7が既にある程度一般化しており、
7.1がEOLになったというところが非常に大きかったです。
みんなのPHP 現場で役立つ最新ノウハウ! とか読んで最近のPHP知った方がいいのかな…

私は今Kotlinでサーバーサイドを書いているのですが、設計の話や並行並列プログラミングの話など、
言語を跨いでいても興味関心やアプローチが似通ってくるんだなぁというのも面白かったです。

参加したセッションと一言メモ

PHPの今とこれから2019

www.slideshare.net Typed Properties 2.0の話と、未だにPHPが高速化し続けているのがびっくりだった。
8.0で出るというJITに期待。

PHPにおける並列処理と非同期処理入門

speakerdeck.com 並行・並列の違いの資料が非常にわかりやすかった。
Swooleの導入についてSDに寄稿されているとのことなので、読もうと思う。

Chatworkのシステムから学ぶレガシーなPHPの限界とレガシーからの脱却

speakerdeck.com 機材トラブルで押していたため、セッションの合間で後半だけ聞けた。
一定程度までスケールしたモノリシックなシステムをPHPで維持していくのは厳しそうだなと思った。
ただ、後述するグラブルのセッションでかなりの規模のシステムを運用している事例も聞けたので、
当初からスケールできる作り方ができていればあるいは…?という感じ。
レガシーに立ち向かうための組織構造の話は非常に良かった。

PHPからgoへの移行で分かったこと

speakerdeck.com
松屋自販機がうちにもほしいなと思った。
マイクロサービスとして切り出せる状態じゃなく異なる言語で移行するの相当しんどいのでは…?
ガワはPHPのままでマイクロサービスとして切り出したgoのサービス呼んだほうが単純だったと思う。
こういった失敗事例は共有されること少ないので、登壇自体に大きい意味があった。

『グランブルーファンタジー』開発エンジニアの考え方~PHP7が『グラブル』にもたらしたブレイクスルーと考察~

(資料なし)
例年通りであればCygames Engineers' Blogにフォローアップ記事が出ると思うので期待。 サービスの規模の説明時点で桁違いのアクセス数、システム規模で驚かされた。
ユーザーとしてプレイしていたこともあるので、裏側の話が聞けたのは感慨深い。
移行の実例からどういった部分で高速化が行われたのか、コード例を交えて解説されていてわかりやすかった。

改善失敗から学ぶ、レガシープロダクトに立ち向かうチーム作り。

speakerdeck.com 残念な情報共有ずかんのイメージが強かったので、Garoonのプロダクトとしての長さにびっくり。
本当の改善に至るまで一つ一つ、失敗と、その失敗を踏まえた改善を行っていく過程がすごかった。
失敗から学ぶ姿勢、大事。

Webサービスのトラブルの現場 ~Webサービスの今と昔~

speakerdeck.com セッションでも語られていた通り、PHPに限った話はあまりなく、Webサービス全般におけるトラブルシューティングの話だった。
取り上げられる事例がどれも胃に痛みを感じるやつだったと同時に、どのようなアプローチが有効かがわかりやすくてよかった。
あと単純にそーだいさんの話がめちゃくちゃ面白かった。

オニギリペイのセキュリティ事故に学ぶ安全なサービスの構築法

www.slideshare.net 架空のPay系サービスを題材に、実例を元に数々の試練とその対処を学ぶセッション。
流石にありえないでしょ!というものから、実際にやってしまいかねない…といった内容まであって、
うっかりをなくさないようにするとか、発生しないようにするとか、そういう仕組み作らないとなんだなぁと。

LT

Laravel + Nuxt.js + FirebaseでDXと開発コストを意識したSPA開発

Laravel + Nuxt.js + FirebaseでDXと開発コストを意識したSPA開発 - Speaker Deck
会社と組織の枠の話がちょっと多くて、タイトルの部分の話が全然記憶に残っていない…

PHPでgRPCってどこまでいけるの?

PHPでgRPCって どこまでいけるの? - Speaker Deck
PHPでgRPCはまだ早かったらしい。
定期的に話題には出てるけど、世界が追いついていない感じ。

PHP-CS-FixerをIDEに取り込ませてPSRを強制する開発スタイル

PHP-CS-FixerをIDEに取り込ませてPSRを強制する開発スタイル
適用するべき規約があるなら一発で習慣的に適用できるのがやっぱりベストだなと。

レガシーコードでビジュアルリグレッションテストをやってみた

レガシーコードで ビジュアルリグレッションテスト をやってみた! - Speaker Deck
ビジュアルリグレッションテスト、思ってたよりは導入しやすいんだなと思った。
スライドが全体的にいい感じにかわいかった。

PHP on AWS Lambda!

PHP on AWS Lambda!
公式で対応してない言語でもカスタムランタイムでLambda使えるの知らなかった。
そういった言語でも想像以上に普通に動くんだなという感じ。

2年目エンジニアがスキルアップのためにPHPで競プロやってみた

(資料見つからず)
登壇中に資料のページが消えている?ようなことを言っていて大変そうだった。
普通に開発していると標準入出力なんて意識しないからむずいよね…わかるわかる…ってなった。
PaizaをひたすらPHPで解いてた時期があったので懐かしい

設計文化のないチームに文化を広めたが冴えない一手で混沌を招いた話を聞いてほしい

設計文化のないチームに文化を広めたが冴えない一手で混沌を招いた話を聞いてほしい.pdf - Speaker Deck
説明をサボると意図通り伝わらず、余計に混沌を生んでしまう。
新しい文化を伝えるときは、サボらず、しっかりと時間を取って認識をすり合わせないとやばい。

運用経験ばかりのメンバーと新規開発で初めてしっかりと設計から開発までを経験した話

運用経験ばかりのメンバーと新規開発で初めてしっかりと設計から開発までを経験した話 / PHP Conference Japan 2019 LT - Speaker Deck
クリーンアーキテクチャ導入。わからないところはわからない。原理主義的にならない。

エンジニアがブログや登壇で、アウトプットするとどうなる?

エンジニアが ブログや登壇で、アウトプットするとどうなる?in PHPcon - Google スライド
うゐろうさんのめちゃくちゃ熱いLT。
自信のなさを自覚した上で、2年毎日ブログを書くというアプローチで乗り越えたの、本当に尊敬する。

余裕を生み出すコードレビュー

余裕を生み出すコードレビュー 〜レビュイー編〜 / code-review-phpcon-2019 - Speaker Deck
わかりやすいプルリクの出し方。
コンテキストを一番理解しているレビュイーがわかりやすくプルリクをしっかり説明しようという話。
当然といえば当然だけど、めっちゃ大事。

社内最長老のシステムにPHPUnitで立ち向かう方法

社内最長老のシステムにPHPUnitで立ち向かう方法 - Speaker Deck
アンパンマンの作者みたいな名前、というツカミが強すぎる。
全機能テストと言う響きがつらすぎる…しっかりと戦略を立ててからの勢いがすごそうだった。

開発合宿のススメ!

【PHPCon2019】開発合宿のススメ! - Speaker Deck 開発合宿といいつつ、対話にパソコンは使わないというのが面白いなと思った。
実際の開発部分でどうしてるのか…?はよくわからなかった。

以上!2020も参加できたらいいなぁ。