現在配属されているチームはスクラムで開発を行っていて、入社前は何も知らなかった自分も数ヶ月過ごすうちになんとなくでこなせるようになってきたと思う。
反面、それらのイベントに込められた意味や意義、メリットなどをちゃんとは理解していないのでは?と不安になったので本書を手にとってみた。
初めてスクラム開発を実践するチームが問題を解決しながらプロダクトのリリースまで進む、わかりやすいストーリー仕立ての漫画で解説されている。
チームが直面する課題や疑問、それに対してどう解決するべきなのかみたいな部分を自分の体験に当てはめながら読むことも出来て理解が深まった。
個人的に印象的だったのは、チームは約束を達成するために最大限努力するのであり、無理をして終わらせることには重きを置かないという部分。
序盤のベロシティの章で語られていた、「予測を可能にするための実績を積み上げる」という話も含めて、これまであまり意識して来れなかった部分かも。
どうしても割り当てられたタスクは期間内に終わらせなきゃ、と無理をしたり残業をしたりで解決してしまいがちなんだけど、それは継続可能な努力か怪しいし、無理して終わらせることでチームの現状が数字に現れなくなってしまう。
予測できなければチームをカイゼンすることも出来ないし、そもそもそんな余力なんて生まれないかも知れない。
もちろんどうしても間に合わせなければならないタイミングは存在するけど、頑張って終わらせるは最後の手段として考えるのがいいんだろうなぁ。
漫画部分があることもあってかページ数の割に気軽に読めてよかった。